環境技術Holiday Night

木質バイオマスを中心とした研究を行っている企業の研究者です。仕事で勉強した内容などをまとめて紹介します。

技術士2次試験対策 環境部門必須科目回答の構成

 2020年に技術士1次試験の森林部門を受験して無事に合格しました。業務経歴から、今年2次試験の受験資格があるという嬉しい(嬉しくない・・・)情報を貰い、2021年に2次試験環境部門を受験することになりました。

 2次試験の過去問を見ると、単に知識が問われるのではなく、論述形式でアウトプットしなくてはいけないため、正直どう受験対策をしていけばいいのか途方に暮れています。とりあえず、2次試験の対策方法をインターネットや本で軽く調べると、論理的に分かりやすく記述しないと、そもそも採点者が回答を見てくれないということが否応なく分かります。

 文章を書くのはとても苦手です。仕事でもしょっちゅう文章力を向上させろとしつこく言われ、「文章を書く」ということに嫌気がさしているところに、2次試験が論述形式なのですから、投げ出したくもなりますね。とはいえ、もう受験料は払ってしまったので、受けるからには限られた時間の中で対策し、何とか「合格」の2文字を勝ち取りたいところです。

 2次試験では、おそらく回答案をやみくもに書く練習をしても合格しない気がします。なので、ブログや書籍を参考にして、回答の構成を考え、解答例を書く練習をしていこうと思います。まず、受験予定の「環境部門」の必須科目を例に回答の構成を考えてみようと思います。

 

19 環境部門|公益社団法人 日本技術士会

令和2年度技術士二次試験 環境部門 必須科目Ⅰ ー1

第五次環境基本計画では、「環境・経済・社会の統合的向上」の実現のために特定の施策が複数の異なる課題を統合的に解決するような、相互に連関しあう分野横断的な6つの重点戦略が示されている。それぞれの戦略は、

  1. グリーンな経済システム
  2. ストックとしての国土の価値
  3. 持続可能な地域
  4. 健康で心豊かな暮らし
  5. 持続可能性を支える技術
  6. 国際貢献

の施策群である。これら重点戦略について、以下の問いに答えよ。

  1. 重点戦略のうち3つについて、技術者としての立場で多面的な観点から課題を抽出し、その内容を観点とともに示せ。
  2. 抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
  3. 全ての解決策を実行した上で生じる波及効果と専門技術を踏まえた懸念事項への対応策を示せ。
  4. 業務遂行に当たり、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から必要となる要件・留意点を述べよ。

上記について、1枚600字(24列✖️25行)の答案用紙3枚でまとめないといけません。

各設問と文字数の配分案です。必須科目は問題が変わっても似たような構成なので、文字数の配分も応用できるはずです。回答用紙の配分案を作ってみました。

 

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1.多面的な課題の抽出(0.6〜0.8枚)

 技術者としての立場で多面的な観点から課題を抽出し、その内容を観点とともに示す。3つと指定されている設問もありますが、ない場合は課題の抽出は3つ程度にした方がベターのようです。

 上記問題で気になるワードは、技術者としての立場で多面的な観点から、ですね。

技術者としての立場

何らかの技術を導入することによって課題を解決できるストーリーにしろということでしょうね。

多面的な観点から

多面的とは、「ものの在り方や見方がいろいろな方面にわたっているさま。」要するに、切り口を複数用意して書けということでしょう。例えば、技術的な課題、それを実行する人材の課題、資源的な課題などいくつかの面から見た際の課題について分析し記載する必要があると思います。

 

2.重要課題(0.6〜0.8枚)

1.で抽出した課題から1項目を取り上げ、複数の解決策を示す。

解決策は3つとし、その内容をそれぞれ説明する。3つの理由は、参考にしたブログでも3つが多かったこと、2つでは複数と言うには少なく、4つでは紙面が不足すると思われるためです。

・解決策1

内容1 3行程度

・解決策2

内容2 3行程度

・解決策3

内容3 3行程度

 

3.波及効果と新たな懸案事項(0.8〜1.0枚)

波及効果

解決策を実施した結果、関連する他の産業にも波及する効果を述べる。

あくまでも、重要課題を解決する施策を実施したことで起こることを記載する必要がある。

新たな懸案事項

解決策を実施した結果新たに生じるリスクということ。解決策は、新しい技術の導入を伴うので、それによって発生する問題は何で、その 対応策はどうするのか?ということを記載できれば良いと思う。

4.技術者倫理、社会の持続可能性から必要となる要件・留意点(0.5枚)

技術者倫理

文部科学省のサイトに技術士に求められるコンピテンシーが記載されており、その中の技術者倫理に該当するように記載する必要がある。

技術士に求められる資質能力(コンピテンシー):文部科学省

 

  • 業務遂行にあたり、公衆の安全、健康及び福利を最優先に考慮した上で、社会、文化及び環境に対する影響を予見し、地球環境の保全等、次世代に渡る社会の持続性の確保に努め、技術士としての使命、社会的地位及び職責を自覚し、倫理的に行動すること。
  • 業務履行上、関係法令等の制度が求めている事項を遵守すること。
  • 業務履行上行う決定に際して、自らの業務及び責任の範囲を明確にし、これらの責任を負うこと。

 

社会の持続可能性

色々定義があると思いますが、個人的にはSDGsの環境・経済・社会を考えていけばいいのだと思います。SDGsには色々な概念が包括されているので、この部分を切り口にして記載できれば、技術者倫理に係る内容も網羅されるはずです。